時系列データのユースケースに合わせた新しいストレージエンジンについて紹介する。新エンジンは列指向フォーマットを採用、フィールドのデータ型およびタイムスタンプの精度に応じた圧縮技術を利用することで高圧縮率を実現する。LSMツリーと類似した構造を持ち、WALおよび読取り専用のインデックスファイルを持ち、古いデータが圧縮される。
InfluxDBのメトリクスコレクタであるTelegrafの0.1.9がリリースされた。クラスタリングのサポートおよびサポートする出力先の追加などが行われた。また、計測項目の命名規則に一貫性を持たせる為に一部のプラグインに後方互換のない修正が行われているのであわせて確認して欲しい。
Telegrafは簡易にセットアップ可能なInfluxDBのメトリクスコレクタである。これはプラグインアーキテクチャを採用している。現在ではデータの出力先としてInfluxDBだけでなくKafkaなど他の出力先も利用できるようになった。本エントリではTelegrafをインストールして、KafkaやInfluxDBの管理インターフェース、そしてChronografでTelegrafのデータを見れるまでの手順を紹介する。
InfluxDB 0.9.4ではTOP関数、時間の降順のorder by、Continuous Queryの定義における改良、計測情報の追加などが行われた。次のリリースへ向けては性能改善を第1優先としつつ、クラスタリングにも継続的に取組んでいる。
InfluxDB 0.9.3ではバースト時の書込みスループットの改善、圧縮、0.8系からの移行パスの提供が行われている。書込みはWALをBoltDBの外側に移すことでバースト時の性能改善が行われている。ストレージエンジンが大幅に改善されている為、0.9系からのアップグレードも注意が必要だ。
InfluxDB 0.9.2ではクラスタリングを強化する為の下地作りを行った。その他データベースの圧縮や、WALフラッシュ時のレスポンス時間の均一化にも着手している。バージョン0.8系のデータを0.9系に移行する準備も開始した。