出典について
この記事はInfluxDB BlogのPaul Dix氏によるInfluxDB 0.9.4 released with top function, order by time desc and more(2015/09/16)を翻訳したものです。
本日、我々はInfluxDB 0.9.4をリリースした。このリリースにはいくつかの大きな機能追加と、いくつかのバグ修正がある。全ての詳細についてはInfluxDB changelogに記載されているが、ここではいくつか主なものをご紹介しよう。
TOP集約関数が0.9系列で利用可能となった(訳注: TOP関数は0.8系では利用可能であり、0.9系で再度利用可能となった)。特定の期間のデータの上位 N個の値を返すクエリが発行できるようになったのだ。これは、どのカウンターが最高値であるか、またはCPU負荷が最も高いホストはどれか、どのセンサーが最高値であるかなどを行うランク付けに有用である。
時間の降順のorder by(order by time decending)も可能となった。一番良くあるユースケースはLIMIT 1
をつけて最新のデータポイントを求めるものだ。
Continuous Queryにおける計測値名の後方参照も可能となった。これとGROUP BY *
をクエリ内で利用することによって、全てのデータを集約し粒度が粗く、保存期間の長いContinuous Queryを定義することが出来る。
InfluxDBの計測情報を提供する2つのクエリを追加した。これからは、次のクエリが実行できる。
-- basic stats information
show stats
-- diagnostics information
show diagnostics
システムの各部分に対する統計情報はまだないが、将来的には追加していくつもりだ。デフォルトでサーバーは_internal
というデータベースに統計情報を書込む。このデータは約7日間しか保存されないが、ユーザーのInfluxDBにおける問題解決を我々が助ける為の第一の拠り所となる。
また、最後にこれがInfluxDBとしては、Go 1.5でビルドされた最初のバージョンであり、性能特性がわずかに異なるであろうことを述べておこう。
次は何か: 書込みスループットとクラスタリング
次のリリースで一番優先度を高くしているのは、書込みスループットを改善し、データベースのデータのディスク容量を削減することである。その目的を達成する為に、我々の目的に沿い特別に設計された新しいストレージエンジンに、現在取組んでいる。いかなる形態においてもデータの移行は求めるつもりはなく、次のリリースは暫定的なアップグレードとなるだろう。
事前のテストでは、継続的な書込みスループットおよびデータのディスク容量に大幅な性能改善が見られた。ナイトリービルドでテスト用に利用可能となったら、アナウンスをする予定だ。あるいは新しいストレージエンジンがテスト用に利用可能になった時に通知を受ける為にこのIssueを追いかけてもよいだろう。
クラスタリングに関する取組みも継続している。レプリケーションに関する我々が見つけたバグの修正や、性能改善、そして全てのクエリがクラスタで利用できるようにする取組みである。
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また、InfluxDBに関してお役に立てるよう、機能リクエスト、性能のチューニング、高度な設定に関するエキスパートプロフェッショナルサービスを提供していることもお伝えしよう。あなたのプロジェクトを加速する為にどのようにお役に立てるかを、よりご理解いただく為には、support@influxdb.comにご連絡いただきたい。