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8年以上前投稿 修正あり

InfluxDB専用の可視化フレームワーク「Chronograf」(InfluxDB Blogより)

InfluxDBではTICKスタックなるInfluxDBを中心とした時系列データを扱うツールセットを用意しようと計画している。本エントリで紹介するChronograf(C)は可視化フレームワークで、ライセンス形態やgrafanaはどうなるの?といったことについて記載する。

原文
Announcing Chronograf, A Data Visualization Tool For InfluxDB | InfluxDB (English)
翻訳依頼者
B5aa4f809000b9147289650532e83932
翻訳者
B5aa4f809000b9147289650532e83932 taka-h
原著者への翻訳報告
未報告


出典について

この記事はInfluxDB BlogAnnouncing Chronograf, a data visualization tool for InfluxDB(2015/07/07)を翻訳したものです。


今日、Chronograf、InfluxDB向けのデータ可視化ツールについて発表する。 Chronografのプロジェクトの1つのゴールは、ウェブベースの可視化ツールをInfluxDBに対してその場でデータを操作できるように使いやすくすることだ。 プログラマでない人々が時系列データに関する疑問に素早く答えをえることができるようにしたいのだ。 ここにTelegrafから送られたデータをChronografでクエリを発行したものの外観を示す。

Chronograf demo

このリリースはChronografの最初のプレビューである。 これはGo言語で書かれたウェブアプリケーションであり、これはデプロイする際にdebrpmといったパッケージをインストールするのと同じくらい簡単であるということを意味する。 初期リリースにおける一連の機能はまだ小さいものの、InfluxDBの時系列データを可視化するアプリケーションとツールキットとしてはスタート地点にたった。

早期のフィードバックとユーザーが将来の機能を決め、優先順位付けをしてくれるよう期待している。 Chronografは単なるアプリケーションではなく、アプリケーション内部でInfluxDBのデータをカスタムに可視化する一連のツールでもありフレームワークである。

Chronografの初期リリースをここから入手するか、なぜChronografを作ったかに関する我々のゴールの詳細についてご覧いただきたい。

なぜもう1つ可視化のアプリケーションを作るのか?

この質問は皆が最初にする質問の1つであると認識してる。つまり、なぜまたもう1つ可視かツールを作ったか?である。 これは当然の疑問であり、我々にとっては会社として駆り立てられるゴール、すなわち、開発者が幸せになるように最適化すること、に回帰するものだ。 これは作成中のツールが簡単に利用でき、シームレスに統合できるものであることを意味する。

これはまた、InfluxDB周辺の全てのプラットフォームが、簡単に時系列データを収集、処理、格納、可視化できるようにすることを意味する。 このゴールがあるため、中核となるデータベースの外部のツールをを作成する必要がある。 Chronografによって、DevOpsのユーザーまたは開発者だけでなく、組織の他部門にいるプログラマでない人々にとっても何か良いものを提供したいのだ。

もしInfluxDBが主要な運用のメトリクスプラットフォームの中核であるなら、組織内の多くの人々は時系列データと格納されるメトリックについて質問したがるだろう。 InfluxDBのプラットフォームとしての価値は、組織の他部門のユーザーが、彼らのシステム、ユーザーあるいはビジネスプロセスに関するリアルタイムの情報を得られる恩恵に授かれるのであればもっと大きくなるだろう。

ChronografはInfluxDBのプラットフォームの最上位にあり、フレンドリーなユーザーインターフェースをもつものとなる。 これはTICKスタックのcであり、これは私が数週間前Telegrafに関する周知で言及したものだ。

我々が自分のチームで可視化ツールをもう1つ作る最後の理由は、Chronografを作る経験が彼らがオープンソースのライブラリとフレームワークを書くのに役立ち、また我々がこれをアプリケーション開発者と共有可能し、彼らがInfluxDB周辺のアプリケーションを素早く作れるようになるようにする為である。

InfluxDBに焦点をあてるべきではないのか?

我々は単にInfluxDBに焦点をあてているべきなのかという疑問がTelegrafのアナウンスをした際にわいてきており、これはここで記載する価値があると考えている。 ソフトウェア開発においてはブルックスの法則という古い言い伝えで"nine women can’t make a baby in a month."(9人の女性がいても1ヶ月で子供は産めない)というのがある。 これは、プロジェクトに開発者を増やすことは必ずしもリリースする時間が線形的に改善することを意味しないということだ。実際のところ、さらに遅延することになるだろう。

私はこのフレーズに次の奇妙な当然の帰結を加えたい。"nine women can make nine babies in nine months"(9人女性がいれば9ヶ月で9人子供を産める) 我々はInfluxDBの内部でチームを分け、それぞれでプロジェクト化するようにした。彼らは他のメンバが自身の仕事をする一方で、彼らは繰返しの中で改善できる。 ChronografのチームをInfluxDBのユーザとすることにより、ユーザービリティーおよびInfluxDB自体のAPIが改善する手助けとなるだろう。

我々はInfluxDBを前進させ続けるし、それには我々の他のどのプロジェクトよりも多くの開発者が関わっている。 InfluxDBのコア部分に対して求人しているので、興味があれば教えていただきたい。

Chronografのライセンス形態はどうなっているのか?

Chronografはフリーミアムモデル(訳注: 特定のサービスを無償提供し、それ以上のサービスに対してのみ課金するモデル)をとるだろう。 1ユーザーに対してはどのような使い方をしても無料の予定だ。複数ユーザ、チーム、セキュリティー関連の機能を有効化したい場合は、ユーザー毎、1年毎にライセンスを取得する。 しかしながら、次の2,3ヶ月の初期のリリースについては、我々がまだ機能セットを作成中であり改良中であるため完全に無料とするつもりだ。

Grafanaにとってはどういう意味があるか?

Chronografの存在はGrafanaに影響を与えないはずだ。我々は今もなおInfluxDBとGrafanaが一緒になりうまく動作することを望んでいるし、ほとんどのInfluxDBユーザーはGrafanaのユーザでもあることを期待している。予測可能な将来については、我々のマネージドなホスティングプラットフォームの一部としてGrafanaを展開し続ける予定である。

つまり、我々はGrafanaを愛しており、InfluxDBとChronografのユーザーが幸せなGrafanaのユーザーでもあるようにしたいと望んでいる。 しかしながら、我々の可視化ツールのアイデアを繰返し改善する能力をも必要としている。我々は開発者がInfluxDBをDevOpsツールとしてだけでなく、各々が持つカスタム時系列アプリケーションのバックエンドとして利用するのに役立つツールを作らざるをえない。チームに可視化ツールを開発させることは、Chronografを単にアプリケーションとして開発しているわけではなく、時系列データを素早く簡単に可視化する未来のオープンソースライブラリを開発していることを意味する。

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