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8年弱前投稿 修正あり

InfluxDB、Telegraf、Kapacitor 0.12のお知らせ - クエリーのkillと新機能(InfluxData Blogより)

InfluxDB、Telegraf、Kapacitorの0.12.0 GAがリリースされました。InfluxDBではクエリーをkillするなどの管理機能が追加されています。その他の新機能や改善とは。

原文
Announcing InfluxDB, Telegraf and Kapacitor 0.12 – Kill Query and New Functions | InfluxData (English)
翻訳依頼者
B5aa4f809000b9147289650532e83932
翻訳者
B5aa4f809000b9147289650532e83932 taka-h
翻訳レビュアー
D98ee74ffe0fafbdc83b23907dda3665 doublemarket
原著者への翻訳報告
未報告


出典について

この記事はInfluxData BlogのPaul Dix氏によるAnnouncing InfluxDB, Telegraf and Kapacitor 0.12 – Kill Query and New Functions(2016/4/5)を翻訳したものです。


InfluxDB、Telegraf、そしてKapacitorの0.12.0 GAがリリースされダウンロードできるようになったことをお知らせできて嬉しく思います。

InfluxDBの改善

InfluxDBのスタンドアローンサーバーとしてはこのバージョンが最初のバージョンとなります。アップグレードするためにはちょっとしたメタデータのマイグレーションが必要となるので注意してください。アップグレードの詳細についてはこちらをご覧ください。オープンソースのプロダクトをご利用で高可用構成をご検討の方には、InfluxDB Relayの最初のバージョンをご用意しました。

このリリースの最も重要な機能追加は、クエリー管理および制限の機能です。実行中のクエリーが次のクエリーで確認できるようになります。

SHOW QUERIES

次のクエリーで指定のクエリをkillできます。

KILL QUERY

これは長い間要望されてきた機能の1つで、これにより管理者が長い間実行され続けているクエリーをkillできるようになります。クエリーが実行可能な、ポイント、シリーズ、group by間隔の制限値を設定するコンフィグオプションも追加しました。

ユーザーがこの制限を超えるクエリーを発行すると、クエリーは強制終了されエラー応答が返却されます。設定についてはコンフィグファイルのサンプルで確認できます。

このリリースでは長い間機能リクエストの一覧にあった2つの関数が追加されました。DIFFERENCE関数、MOVING_AVERAGE関数です。

このリリースには22の機能追加と13のバグ修正があり、詳細はCHANGELOGをご覧ください。

訳注:

  • group by 間隔についてはIssue参照
  • コンフィグファイルのサンプルはここ

Telegrafの機能拡張

Telegrafとは?プラグインアーキテクチャを採用するInfluxDBのネイティブのデータコレクタで、既に60を超える入出力に対応しています!

0.12のリリースとともに下記を含むたくさんのすばらしい機能がリリースされています。

  • コンフィグファイル内での環境変数のパース。コンフィグファイル内で環境変数を指定できるようになりました($USER$MYSQL_HOSTなど)。コンフィグ内のどこにでも利用でき、タグおよび設定項目としてstring、boolean、integer型の変数が設定できます。
  • JSONのシリアライザー: TelegrafはデータをJSON形式で出力できるようになりました。
  • 特定値のパース: Telegrafはスクリプトあるいは実行ファイルからそれぞれの値をパースできるようになりました。cat /proc/sys/kernel/random/entropy_availexecコマンドのように簡単に書けてパースされた値を取得することができることになります。
  • Nagiosパーサー: execプラグインを使ってnagiosのスクリプトが実行できるようになりました。
  • IPMIハードウェアセンサー: ipmitoolがインストールされている環境において、ipmi_sensorプラグインを使って各センサーのデータを取得できるようになりました。
  • couchbase入力プラグイン: couchbaseサーバーから統計情報を取得できるようになりました。

Kapacitorの機能拡張

Kapacitorとは?InfluxDBのネイティブのアラート、およびユーザー定義関数(TICKscript経由)をサポートする事前/事後データ処理エンジンで、リアルタイムに異常検知のようなことをできるようにするものです。

Kapacitor v0.12.0ではTICKscriptの構文に大きな改善が行われています。2つの新しい演算子が導入され、タスクパイプラインがどのような構造になっているかを明らかになり、ユーザー定義関数がどこで使われているかが明確になりました。新しい構文に加えてTICKscriptを共通標準に整形する機能も実装されています。TICKscriptの読み書きがきれいにそして正確にできるようになったので問題自体に焦点をあてることができるようになりました。これらの変更とともにいくつかのバグが改修されています。詳細はCHANGELOGのリリースノートをご覧ください。

※訳注: Kapacitorで利用されるDSLをTICKscriptと呼んでいます。

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