出典について
この記事はInfluxDB BlogのAnnouncing Telegraf, a metrics collector for InfluxDB(2015/06/19)を翻訳したものです。
本日、我々はメトリクスを収集しInfluxDBに書込むオープンソフトのエージェントであるTelegrafの初期バージョンをリリースした。 Go言語で書かれており、新しいサービスやサードパーティーのAPIへのサポートを追加する為のプラグインが書けるようになっている。 今日現在で、Telegrafはシステム(CPU、メモリ、ネットワーク、その他)、Docker、Redis、MySQL、PostgreSQLのメトリクスを収集可能となっている。
今後、より多くのサードパーティーのAPIやサービスに対するサポートを増やしていくつもりである。 コミュニティーからのPull Requestの取込みや、Telegrafがサポートする公式のプラグインの維持についても活発に実施していく予定である。
なぜもう1つメトリックコレクタを新たに作ったのか?
メトリクスを収集するオープンソースのエージェントには何ら不足がない。多くの人はCollectDかDiamondをInfluxDBと共に利用している。 これらが、数百のサービスをサポートしていたら、もう1つメトリクスコレクタをわざわざ作ることはなかっただろう。
第1の理由はInfluxDBのデータモデルに対して設計されたメトリクスコレクタが欲しかったからだ。すなわち、計測値とタグである。 また、簡単に、セットアップおよびInfluxDBとの利用ができる何か良いものを欲していた。
最後の理由は、時とともにTelegrafに機能を追加していく予定があるからだ。 StatsDのようなメトリクス集約する機能サポートをInfluxDBに追加、または収集点に対する監視とアラート機能のサポートを追加しようと考えている。 重要なところは、InfluxDBで使う為に特別に設計され、自身で前に進められるプロジェクトが欲しかったのだ。
これはInfluxDBがGraphite、CollectDまたはOpenTSDBプロトコルをサポートしない予定であるということを意味するか?
InfluxDBは他のプロトコルおよびサードパーティーの収集ツールのサポートを継続するつもりだ。 実際に、来週にはGraphiteプロトコルへのサポートをアップデートし、より柔軟になるようにする予定である。 これは7月2日の0.9.1のリリースに含めたいと考えている。
他のツールとのインテグレーションは継続してサポートするつもりだ。 ユーザーがツールを選択できるということは重要であり、これは究極的にはInfluxDB周辺のコミュニティーが強化されることにつながると思っている。
TICKスタック: 時系列データ関連のアプリケーションを構築する為に
我々がサードパーティーのツールおよびなるべく多くのインテグレーションを可能にしたいと考えているとはいえ、我々もまた時系列データを扱う上でのツールを作成する計画がある。 TelegrafはInfluxDBを含むより大きなスタックへの最初の追加となる。これは4つのパーツから構成される。Telegraf、InfluxDB、C(アナウンス予定)、そしてK(アナウンス予定)。 これらの4つがパーツが一緒になるとTICKスタックとなり、これは時系列データを扱うプラットフォームである。
時系列データ関連のアプリケーションを構築する、開発者にとってセットアップおよび使い方が容易な一連のツールは、我々が作るつもりである。 サーバー監視ツール、アプリケーションプラットフォームの監視、リアルタイム解析およびBI、センサデータに対するアプリケーションなどがユースケースとして考えられる。
TICKという名称は、金融業界の人々にとっては時系列の中のある1点のことを示す。TICKスタックについてのより詳細なアナウンスを間もなくする予定である。
その間には、TelegrafのREADMEをご覧いただき、どのようにインストールし新しいサービスやAPIに対するプラグインを書くかについての説明をみていただきたい。
最後に、Evan Phoenixと彼の会社であるVktraがTelegrafの最初のバージョンを作ってくれたことに、とても感謝していることをお伝えしたい。彼のコードは、我々が望んでいる息が長く活発なOSSプロジェクトへの素晴らしい起点である。