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3年以上前投稿 修正あり

MySQL 5.0から5.7へ直接'インプレース'アップグレードする

MySQL 5.7では、従来はメジャーバージョン1世代しかサポートされなかったmysql_upgradeによるアップグレードがMySQL 5.0以降からのアップグレードで利用可能になったらしい。

原文
Upgrading Directly from MySQL 5.0 to 5.7 using an ‘In Place’ Upgrade | MySQL Server Blog (English)
翻訳依頼者
D98ee74ffe0fafbdc83b23907dda3665
翻訳者
0deae06ab5d86b39feeec2e23a30b88a yoku0825
翻訳レビュアー
D98ee74ffe0fafbdc83b23907dda3665 doublemarket B5aa4f809000b9147289650532e83932 taka-h
原著者への翻訳報告
未報告


免責事項

  • この翻訳は MySQL Server Blogの記事をユーザーが翻訳したものであり、Oracle公式の翻訳ではありません。

本文

  • この記事はMySQLのアップグレードに関する2部作の2番目である。1つ目の記事は mysqldumpを使って5.0から5.7に直接アップグレードする で、mysqldumpを利用したアップグレードの挙動について言及している。我々はこれを'ダンプ'アップグレードと呼んでいる。この記事では我々が`インプレース'アップグレードと呼んでいる、バイナリーアップグレードやライブアップグレードとしても知られているやり方について言及する。

  • 'ダンプ'アップグレードは何かの変更をする前にデータベースのバックアップを取っておくことを推奨する。アップグレードの作業を開始する前に、移行先バージョンのアップグレード関連のドキュメントを必ず読むこと。アップグレードに関する重要なTIPSや情報が含まれている: 5.1へのアップグレード, 5.5へのアップグレード, 5.6へのアップグレード, 5.7へのアップグレード

  • 'インプレース'アップグレードは'ダンプ'アップグレードよりも速い。何故なら、アップグレードプロセスの一環としてデータベースをロードし直す必要がないからだ。もう一度言うと、この方法はロードにかかる時間を短縮するが、アップグレード前のバックアップは(訳注: 'ダンプ'アップグレードに比べて)より重要になる。全てのアップグレードの手順は'インプレース'で、もともとのデータディレクトリ上で行われるからだ。(訳注: 古いバージョンから引き継いだ)同じデータファイルを使うことで、サーバーの再構築が必要な類の新機能は使えなくなる。UNDOテーブルスペースの作成(5.6.3で導入された)や既に存在するInnoDBのテーブルを個別のテーブルスペースに再構築することだ(innodb_file_per_tableは5.6.6からデフォルトで有効になった) (訳注: 'インプレース'アップグレードでは既にibdata1に作られたInnoDBのテーブルを自動で.ibdファイルに分割はできない)

  • アップグレードは以下の手順で進めた。

1. 元となるMySQL 5.0.96のサーバーにsakila schema(訳注: MySQL公式のサンプルデータベースの1つ)をロードしておく。説明をシンプルにするため、--no-defaultsオプションを付けてサーバーを起動した。

$ cd <mysql 5.0.96 basedir>
$ ./scripts/mysql_install_db --no-defaults --datadir=<DATADIR> --basedir=.
$ ./bin/mysqld_safe --no-defaults --datadir=<DATADIR> --basedir=. --port=<PORT> --socket=<SOCKET> &
$ ./bin/mysql -uroot --socket=<SOCKET> --execute="create database sakila;"
$ ./bin/mysql -uroot --socket=<SOCKET> --execute="source sakila-schema.sql" --database=sakila
$ ./bin/mysql -uroot --socket=<SOCKET> --execute="source sakila-data.sql" --database=sakila

2. MySQLサーバーを停止する。これは(訳注: アップグレード前のデータの)バックアップを取るいいタイミングになるだろう。次に、ディレクトリーを新しいバージョンのものに移動して、MySQLサーバーを起動する。ここで同じデータディレクトリーを使うので、全てのデータファイルはDATADIRの中に存在していなければならない。

$ cd <mysql 5.0.96 basedir>
$ ./bin/mysqladmin -uroot --socket=<SOCKET> shutdown
$ cd <mysql 5.7.9 basedir>
$ ./bin/mysqld_safe --no-defaults --datadir=<DATADIR> --basedir=. --port=< PORT> --socket=<SOCKET>  --skip-grant-tables  &
  • 憶えておいて欲しいのは、MySQL 5.0.xと5.1.xのバージョン(訳注: で作られたデータディレクトリー)を5.7.xのバイナリーから使うには、初回のみ--skip-grant-tablesをMySQLサーバーの起動オプションに与えなければならないことだ。

3. mysql_upgradeを実行する(全てのシステムテーブルがアップグレードされる)

$ ./bin/mysql_upgrade -uroot --socket=<SOCKET>

4. ヘルプテーブルをロードする(やらなくても良い)

$ ./bin/mysql -uroot --socket=<SOCKET> --execute="source ./share/fill_help _tables.sql" mysql

5. MySQLサーバーを再起動する

$ ./bin/mysqladmin -uroot --socket=<SOCKET> shutdown
$ ./bin/mysqld_safe --no-defaults --datadir=<DATADIR> --basedir=. --port=<PORT> --socket=<SOCKET> &

6. 全てのテーブルの状態を確認するために、mysqlcheckを実行する

$ ./bin/mysqlcheck -uroot --socket=<SOCKET> --all-databases
  • もしMySQL 5.0.96からのアップグレードなら、ここでいくつかのユーザーテーブルやトリガーの再構築/アップグレードが要求される。sakila schemaの例だと、mysql_upgradeが以下のようなトリガーを修復せよというワーニングを出力する(その他の出力は省いてある)
Warning  : Triggers for table `sakila`.`customer` have no creation context
Warning  : Triggers for table `sakila`.`film` have no creation context
Warning  : Triggers for table `sakila`.`payment` have no creation context
Warning  : Triggers for table `sakila`.`rental` have no creation context
  • トリガーのためのメタデータを変更するため、トリガーの再作成が要求される。以下の手順でトリガーを再作成する。

1. mysqldumpを使ってトリガーを(訳注: SQLとして)展開する

$ ./bin/mysqldump --socket=<SOCKET> -uroot --triggers --no-create-db --no-data --no-create-info --all-databases > addtriggers.sql 

2. 既存のトリガーを削除するスクリプトを作る。'sys'を除外しているのは、mysqldumpの出力は'sys'のものを含まないからだ。

mysql> SELECT CONCAT('DROP TRIGGER ', TRIGGER_SCHEMA, '.', 
                 TRIGGER_NAME, ';')
          FROM INFORMATION_SCHEMA.TRIGGERS
          WHERE trigger_schema not in ('sys') 
          INTO OUTFILE 'droptriggers.sql';

3. 既存のトリガーを削除する。

$ ./bin/mysql --socket=<SOCKET> -uroot --execute="source droptriggers.sql"

4. トリガーを再作成する。

$ ./bin/mysql --socket=<SOCKET> -uroot --execute="source addtriggers.sql" 

5. 全てのテーブルの状態を確認するために、mysqlcheckを実行する

$ ./bin/mysqlcheck -uroot --socket=<SOCKET> --all-databases
  • この手順の'インプレース'アップグレードは、MySQL 5.0.96, 5.1.73, 5.5.46, 5.6.27から5.7.9へのアップグレードに成功した。これら(訳注: 各バージョンからのアップグレードが正しく行われたこと)の検証は、 mysqlcheck によるチェック、テーブルの数, カラムの数, 全てのスキーマのルーチンの数の確認、基本的なSELECT/INSERT/UPDATE/DELETEステートメントが動くこと、ユーザー関数やストアドプロシージャがちゃんと動くこと、で確認している。

(訳注: 'インプレース'アップグレードの手順は) これだけだ。 MySQLを使ってくれてありがとう!

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