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8年以上前投稿 修正あり

リモートワークは難しい

リモートワークを続けて身体的にも精神的に病んでしまった経験を持つ筆者から、リモートワークの大変さを聞いたアンケートの結果と、その考察、そして筆者がどのようにリモートワークの辛さを告白したかについて。

原文
Moishe's Blog - Remote (English)
翻訳依頼者
D98ee74ffe0fafbdc83b23907dda3665
翻訳者
D98ee74ffe0fafbdc83b23907dda3665 doublemarket
翻訳レビュアー
B5aa4f809000b9147289650532e83932 taka-h
原著者への翻訳報告
未報告


背景とデータ

少し前、リモートワークしている会社員に対して、リモートワークで最も大変だったことを私宛に教えて欲しいとTwitterに投稿しました。

そして、考えていたよりもずっと多い450以上の回答を受け取りました(いくつかの回答は全くのジョークでしたが...それがインターネットというものです)。

私はそれらの単語について少し分析をしてみました。ある程度手動でそれらを集約し(例えばlonelyとlonelinessを変えるなど)、スペルを修正。それから頻度で単語をグループ分けし、1度しか現れないものを削除。これで明らかにジョークやネタのほとんどは消せましたが、なぜか7票(!)も受け取った「パンツ(pants)」だけは残りました。それは手動で消し、5票あった「なし(nothing)」も消しました。さらに、主観的にデータを分けてみました(元のデータはこちら)。もう分ける前からでもテーマは簡単に分かっていました。下のリストが、上位5単語とその出現回数です。あなたが既にリモートワークしたことがあるか、あるいはリモートワークしている誰かと働いたことがあるだけでも、全くもって驚くべき結果ではないでしょう。

  • コミュニケーション(communication) : 41
  • 孤独感(loneliness) : 32
  • 孤立感(isolation) : 26
  • タイムゾーン(timezones) : 15
  • 規律(discipline) : 8

それぞれの回答をまとめた後には、テーマはより過酷なものと分かりました。半分の回答が孤立感の難しさに関連しており、その他の20%程度がコミュニケーションの難しさに関連したものでした。

考察と感じたこと

この調査をやるモチベーションは、正直なところ少々自己中心的な理由からでした。私はかれこれ3年近くリモートワークをしており、それは素晴らしいこともあったり、とてもとても大変だったりしました。だんだん改善はしてきていますが、10月までに個人的にはどん底に落ち込み、身体的にも精神的にも18ヶ月かけて徐々に悪化して行って、プロとしても個人的にも大きな間違いにも感じられる状況を解決しようとしていました。私が直面しているこの難しさは、完全に私自身が生み出したものではないのだという安心感を求めていました。私は、仲間がいるのを感じたかったのです。

このデータを見て私は安心し、ひとりじゃないと思いました。リモートワークを難しくしているのはそもそも論理的なものではなく、感情なのだという結論に満足しました。

私は古臭いナードっぽい内気な人間ですが、あれこれ考えてみると私はひとりでいるか、あるいはよく知っている人と多くの時間を過ごすのがいいと思います。しかし、IRCやビデオチャットで誰かと話しているときですら、ずっと何週間にもわたって日がな一日オフィスにひとりでいるというわけではないのは、私にとってはよいことです。最近、友人とオフィスを借り始めました。今では週に何回かはオフィスへ20分かけて自転車で行き、一緒に住んでいるわけでもない(!)誰かにおはようと言い、コーヒーを飲みに違うコーヒーショップへ行き、ランチでいつもと違う場所へ行き、その日の終わりにはまた20分かけて自転車で家へ帰るのです。これをやった日には、(生活の)質的に幸せになれます。さらに加えて、必要なら物理的にも精神的にも仕事から距離をとるためにラップトップを置いておく場所もあるということです。リモートワークの苦しみ全てを癒すのにオフィスを借りるのがいいとは言いませんが、仕事とそうでないものを物理的に分けるというのはなんらかの形で重要なのです。

リモートワーカーとして孤立しているように感じるには明確な理由があります。廊下での会話に加われず、同僚とランチに行くこともできず、難しい問題について信頼でき気のおける友人と話すのに散歩に出かけることもできず、アイディアをブレインストーミングするのにホワイトボードも使えず、キッチンで美味しいお菓子を食べることもできない、そういったことです。しかし、孤立感の一部も、同僚から疎外されているというだけでなく、より広く世界から疎外されているという感覚からきているのではないかと私は思うのです。

私は引き続き、リモートワークを素晴らしくし、継続していける方法を導き出せる組織は競争力がある状態であると信じています(Jon O'Duinnが私よりもうまくこれを説明しています)。しかし、先進的だったり変わりやすかったりする他のことと同じく、それは難しく、うまくやるには継続的に手を加えていく必要があります。うまくいかず改善しようとしたことを表現しようとベストを尽くしています。リモートワーカーとして他の人がどのように改善したのか、なかでもエモーショナルなものをぜひ聞いてみたいと思います。Twitterで私(@moishel)に提案や逸話やあるいは建設的な同情を寄せてください。

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