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5年弱前投稿 修正あり

bashで素晴らしく生産性を上げるための10のテクニック

よく使うコマンドの組み合わせを関数として.bashrcに書いておく事で、色々な操作が簡単になる。筆者の.bashrcとそこに書かれた実用的な関数のサンプル、使用例。

原文
Ten tips for wonderful bash productivity - Atlassian Developers (English)
翻訳依頼者
D98ee74ffe0fafbdc83b23907dda3665
翻訳者
D98ee74ffe0fafbdc83b23907dda3665 doublemarket
原著者への翻訳報告
未報告


(訳者注) 原文タイトルが「Ten tips for wonderful bash productivity」なので、10のテクニックというタイトルにしていますが、実際には9つしかありません。原文筆者に指摘したところ本人も自覚されていなかった模様?です。悪しからず。


私はいつも自分のbashの環境をいじったり直したりしています。同じような問題に何度も遭遇しては、その度に解決策を探さねばなりません。うんざりして座り込んでしまうまでそれは続きます。お前いつも座って仕事してるだろって? ええ、でももう皆さんお分かりでしょう。そういう場合は、カスタム関数を作って、それを.bashrcに書き込んで、ログインする可能性のあるマシン全部に入れておけばいいって。

私がよく使っているテクニックや関数をのぞいて見ることで、コマンドラインを使う人々の助けになれば、ターミナル作業の効率を極限まで上げるための私の悪戦苦闘が役に立ったというものです。さらにこれが双方向の会話になって、読者の方々のbashショートカットを@durdn@atlassiandev宛、あるいはコメント欄から教えてもらえればとてもよいことです。

前置きはこの辺にして、今日はこのあたりをご紹介しましょう。

1. ファイルの最初に1行追加する

毎回このやり方を調べなくてはなりません。sedを使って、ファイルの最初に1行追加する方法です。

sed -i '1s/^/line to insert\n/' path/to/file/you/want/to/change.txt

2. 設定ファイルに文字列を追加する

簡単でよく知られていますが、ファイルに複数行を追加する(>>)方法です。このやり方では、最後を示す文字列を指定して、追加したい文字列をスクリプトに埋め込めるようにするために、「ヒアドキュメント」の文法を使っています。EOF(End Of Fileの略)を最後を示す文字列として使うことが多いでしょう。

cat >> path/to/file/to/append-to.txt << "EOF"
export PATH=$HOME/jdk1.8.0_31/bin:$PATH
export JAVA_HOME=$HOME/jdk1.8.0_31/
EOF

最初のEOFと最後のEOFの間の文字列がファイルに追加されます。

3. 複数ファイルに対して文字列の検索と置換を行う

EclipseやIntelliJなどのIDEを使っているなら、簡単に使えて強力なリファクタリング機能があるでしょう。しかし、そういった高度な機能がないツールしか使えない場合もあります。

ディレクトリツリー全てに対する文字列の検索と置換は、コマンドラインではどのようにしたらよいでしょうか?お願いだから私にPerlを使わせないで。findsedならどうでしょう?Stack Overflow、どうもありがとう。

# OSXの場合
find . -type f -name '*.txt' -exec sed -i '' s/this/that/g {} +

何度か実行した後、以下のような関数を.bashrcに追加してみました。

function sr {
    find . -type f -exec sed -i '' s/$1/$2/g {} +
}

そうすると、以下のようにできます。

sr 置換前の文字列 置換後の文字列

4. vimとDropboxでスクラッチファイルを開く

私はEmacsスクラッチ機能が大好きで、一時的なファイルを開いて、そこに書いたものをそのまま保存してしまうという機能をvimでも使いたくなってしまいます。そこで、opensslを使ってファイル名にランダムな文字列を入れるようにしてある以下のような関数を使うようになりました。

function sc {
  gvim ~/Dropbox/$(openssl rand -base64 10 | tr -dc 'a-zA-Z').txt
}

function scratch {
  gvim ~/Dropbox/$(openssl rand -base64 10 | tr -dc 'a-zA-Z').txt
}

ターミナルからscあるいはscratchと入力すれば、Dropboxのフォルダ内に一時ファイルが作られて、gvimあるいはmacvimのウィンドウが開き、私の「鋭い洞察力にあふれた」メモ(でたらめのゴミとも言う)がすぐに書けるようになるのです。

5. リダイレクトをたどり、セキュリティに問題があるhttpsでもかまわずファイルをダウンロードする

リダイレクト先までたどり、セキュリティ警告が出ても無視してページをダウンロードしてstdout(標準出力)に出力するには、

curl -Lks <some-url>

同じくファイルに出力するには、

curl -OLks <some-url/to/a/file.tar.gz>

分かってます、分かってますよ、わざわざオプションごときをここに書かなくてもいいって!とても簡単短いcurlのドキュメントを読めば十分ですね!(しゃれっ気が全力稼働中です)

6. Bashmarksで勝つ

bashmarks.bashrcにまだ入れていないなんて、何をしているんですか?これはもう最高です。良く使うディレクトリを保存して、すぐにそこにジャンプすることができます。私は以下のような最低限の設定をファイルに書いていますが、上のリンクには.bashrcにロードするもっとちゃんとした方法が載っています。

# USAGE:
# s bookmarkname - saves the curr dir as bookmarkname
# g bookmarkname - jumps to the that bookmark
# g b[TAB] - tab completion is available
# l - list all bookmarks

# save current directory to bookmarks
touch ~/.sdirs
function s {
  cat ~/.sdirs | grep -v "export DIR_$1=" > ~/.sdirs1
  mv ~/.sdirs1 ~/.sdirs
  echo "export DIR_$1=$PWD" >> ~/.sdirs
}

# jump to bookmark
function g {
  source ~/.sdirs
  cd $(eval $(echo echo $(echo \$DIR_$1)))
}

# list bookmarks with dirnam
function l {
  source ~/.sdirs
  env | grep "^DIR_" | cut -c5- | grep "^.*="
}
# list bookmarks without dirname
function _l {
  source ~/.sdirs
  env | grep "^DIR_" | cut -c5- | grep "^.*=" | cut -f1 -d "="
}

# completion command for g
function _gcomp {
    local curw
    COMPREPLY=()
    curw=${COMP_WORDS[COMP_CWORD]}
    COMPREPLY=($(compgen -W '`_l`' -- $curw))
    return 0
}

# bind completion command for g to _gcomp
complete -F _gcomp g

7. テーブル表示から列を抜き取る(一番よく使うawkのテクニック)

これは毎日使っています。マジで。何らかの出力を受け取って、その中の2番目あるいは3番目とかだけを欲しい時、全部コマンドを入力するのは長ったらしいのです。

# git status -sコマンドの例

$ git status -s

M .bashrc
?? .vim/bundle/extempore/

# ステータスコードを削除して、ファイル名だけを得る
$ git status -s | awk '{print $2}'

.bashrc
.vim/bundle/extempore/

いつでも使えるようにシンプルな関数を作ったらどうでしょう?

function col {
  awk -v col=$1 '{print $col}'
}

これで、最初の列を削除するといった、ある列だけを取り出すのがとても簡単になります。

$ git status -s | col 2

.bashrc
.vim/bundle/extempore/

8. 行の始めのx語だけスキップする

私はxargsのファンで、スライス済みの食パンぐらい素晴らしいと思っています。でも、いくつかの値をスキップするといったように、xargsの結果をいじる必要がある場合もあるでしょう。例として、古いDockerイメージを削除したいけれども、取り出した結果の最初はタイトル行だから不要、という場合を考えましょう。

function skip {
    n=$(($1 + 1))
    cut -d' ' -f$n-
}

この関数の使い方は以下の通りです。

docker imagesコマンドは、以下の結果を返します。

$ docker images

REPOSITORY                   TAG         IMAGE ID            CREATED             VIRTUAL SIZE
<none>                       <none>      65a9e3ef7171        3 weeks ago         1.592 GB
<none>                       <none>      7c01ca6c30f2        3 weeks ago         11.1 MB
<none>                       <none>      9518620e6a0e        3 weeks ago         7.426 MB
<none>                       <none>      430707ee7fe8        3 weeks ago         7.426 MB
boot2docker/boot2docker      latest      1dbd7ebffe31        3 weeks ago         1.592 GB
spaceghost/tinycore-x86_64   5.4         f47686df00df        7 weeks ago         11.1 MB
durdn/bithub                 latest      df1e39df8dbf        8 weeks ago         100.9 MB
<none>                       <none>      c5e6cf38d985        8 weeks ago         100.9 MB
nginx                        latest      e426f6ef897e        12 weeks ago        100.2 MB
zoobab/tinycore-x64          latest      8cdd417ec611        8 months ago        7.426 MB
scratch                      latest      511136ea3c5a        20 months ago       0 B

前に出てきたcol関数を使って、以下のようにイメージのIDを取り出せます。

$ docker images | col 3

IMAGE
65a9e3ef7171
7c01ca6c30f2
9518620e6a0e
430707ee7fe8
1dbd7ebffe31
f47686df00df
df1e39df8dbf
c5e6cf38d985
e426f6ef897e
8cdd417ec611
511136ea3c5a

ここでほとんど不要なものは削除できたようです。

docker images | col 3 | xargs

IMAGE 65a9e3ef7171 7c01ca6c30f2 9518620e6a0e 430707ee7fe8 1dbd7ebffe31 f47686df00df df1e39df8dbf c5e6cf38d985 e426f6ef897e 8cdd417ec611 511136ea3c5a

ところが余計な「IMAGE」が始めにあるので、skipしてしまいましょう。

docker images | col 3 | xargs | skip 1

65a9e3ef7171 7c01ca6c30f2 9518620e6a0e 430707ee7fe8 1dbd7ebffe31 f47686df00df df1e39df8dbf c5e6cf38d985 e426f6ef897e 8cdd417ec611 511136ea3c5a

これで、docker rmi(Dockerのイメージを削除するコマンド)に渡せるよう、余計なものを削除できました。

docker rmi $(docker images | col 3 | xargs | skip 1)

9. 自分専用のコマンドパッケージを作る

bashでは、自分の好きな名前空間を持った専用のコマンド集を、めちゃくちゃ簡単に作れます。私が自分で使っているものをお見せしましょう。

function dur {
  case $1 in
  clone|cl)
    git clone [email protected]:nicolapaolucci/$2.git
    ;;
  move|mv)
    git remote add bitbucket [email protected]:nicolapaolucci/$(basename $(pwd)).git
    git push --all bitbucket
    ;;
  trackall|tr)
    #track all remote branches of a project
    for remote in $(git branch -r | grep -v master ); do git checkout --track $remote ; done
    ;;
  key|k)
    #track all remote branches of a project
    ssh $2 'mkdir -p .ssh && cat >> .ssh/authorized_keys' < ~/.ssh/id_rsa.pub
    ;;
  fun|f)
    #list all custom bash functions defined
    typeset -F | col 3 | grep -v _ | xargs | fold -sw 60
    ;;
  def|d)
    #show definition of function $1
    typeset -f $2
    ;;
  help|h|*)
    echo "[dur]dn shell automation tools"
    echo "commands available:"
    echo " [cl]one, [mv|move]"
    echo " [f]fun lists all bash functions defined in .bashrc"
    echo " [def] <fun> lists definition of function defined in .bashrc"
    echo " [k]ey <host> copies ssh key to target host"
    echo " [tr]ackall], [h]elp"
    ;;
  esac
}

例えばこれで、dur key [email protected]と入力するだけで自分のSSH鍵をどこへでもコピーできます。

まとめ

私の.bashrcのカスタム関数を調べてみるか、自分のカスタム関数を考えてみましょう。日頃使っているターミナルのハックに役立つテクニックや短い関数ってありますか?コメントかTwitterの@durdnまでぜひ教えてください。いつも新しいアイディアを探しています。

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