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約8年前投稿 修正あり

InfluxDB、Telegraf、Kapacitor 0.11 GAが利用できるようになりました! (InfluxData Blogより)

InfluxDB、Telegraf、Kapacitorの0.11 GAのリリースアナウンスの公式のブログ記事の翻訳をご紹介します。

原文
InfluxDB, Telegraf and Kapacitor 0.11 GA Now Available! | InfluxData (English)
翻訳依頼者
B5aa4f809000b9147289650532e83932
翻訳者
B5aa4f809000b9147289650532e83932 taka-h
翻訳レビュアー
D98ee74ffe0fafbdc83b23907dda3665 doublemarket
原著者への翻訳報告
未報告


出典について

この記事はInfluxData BlogのJimmy Guerrero氏によるInfluxDB, Telegraf and Kapacitor 0.11 GA Now Available!(2016/3/23)を翻訳したものです。


InfluxDB、Telegraf、Kapacitorの0.11 GAが利用できるようになったことをお知らせできて嬉しく思います。

InfluxDB 0.11 GAの新機能 - クエリーパフォーマンスの改善

InfluxDB 0.11では、パフォーマンスや安定性を改善するため、そして大きなクエリーを発行する際にみられたメモリ枯渇につながるいくつかの問題に対処するために、クエリーエンジンに大きな改良が加えられました。新しいクエリーエンジンは、多くのクエリに対して1.4倍から3.8倍程度高速化されました。リクエストを多くいただいていますので、ARMビルドの作成も開始しました!このリリースでは22の機能追加と42のバグ修正を含む、他の多くの改良がされています。(後方互換性のない変更点についてはリリースノートのこの節をご覧ください)

新しいクエリーエンジンは、多くの新しいクエリーの機能の基礎となっているためとても重要です。新しい関数や、シリーズに対して操作を行い統合する機能は次以降のリリースで提供される予定で、これはこの営みの結果実現されるものです。管理者が長い間実行されているクエリーを確認し、killすることができる機能も提供予定で、リソースの利用率の制限値を制御できる機能と同時に提供しようと考えています。

このクエリーエンジンの営みによるパフォーマンス改善のいくつかについて少しみてみましょう。 始めに10000シリーズがあり、各々が1000ポイント持っている場合のテストをみてみましょう。これらのシリーズのすべてのポイントの数を数えるクエリを実行しました。このクエリーのレスポンスタイムは29%の改善がみられました。

query time for 10M points across 100k series

次に1000万データポイントが含まれる1つのシリーズにカウントクエリを実行するテストを行いました。このクエリーのレスポンスタイムに関しては74%の改善がみられました。

query time on 10M points in 1 series

注意 : 0.9.6.1またはそれ以前のバージョンご利用の方にとって、我々が0.10.0で公開した書き込みスループット及び圧縮による大幅なパフォーマンス改善の全てがこのリリースに含まれることになります。アップグレードをお悩みであれば、今がそのタイミングです。プロジェクトをInfluxDB 0.11に移行する方法について話を始めるには我々にご連絡ください

Kapacitor 0.11の新機能 - パフォーマンス改善およびAPIの簡易化

いくつかの大きな変更を行ったKapacitor 0.11 GAのリリースをここでお知らせできることを嬉しく思います。大幅に性能が改善され、内部の性能に関するメトリクスが確認可能になり、InfluxQLの機能が簡単に使えるAPIが利用できるようになりました。

このリリースを行うにあたっては、Kapacitorのパフォーマンスの改善および、ユーザーがKapacitorインスタンスのサイズを適切に見積もれるようにするためのツールを提供することに多くの労力を費やしました。Kapacitorは特定のケースにおいては最大4倍高速になりました。ユーザーはタスクがどのくらいの時間で実行されているのか、およびどのステップが最も遅いのかに関する統計を見ることができるようになりました。このデータが簡易に利用できるようになることで、ユーザーはKapacitorのインスタンスをどのサイズにするかを当てずっぽうではなく決められるようになります。

Kapacitorを使いやすくするために、TICKスクリプトをInfluxQLから使う方法を変更しました。 次のように記述できるようになります。

stream.from().measurement(...)
.window().period(1m).every(1m)
.count(‘value’)

mapReduce関数を使うかわりに直接記述できるようになりました。これまでの記法はこのリリースにおいては利用することができますが、0.12で廃止される予定です。

Kapacitorは複数のInfluxDBクラスターとやりとりをすることもできるようになりました。設定ファイルを複数のInfluxDBに対応するよう更新し、TICKスクリプトにどのクラスターを利用するのかを指定してください。このように少し変更を加えれば、Kapacitorは異なるInfluxDBクラスターにまたがるコンティニュアス・クエリーエンジンとして動作するようになります。

訳注

Telegraf 0.11.1の新機能 – UDPプラグイン、TCPプラグインなど

Telegraf 0.11.1が利用できるようになることをお知らせできて嬉しく思います。このバージョンではTCPおよびUDPの入力プラグインがサポートされます。これらのプラグインは(InfluxDBのラインプロトコルやgraphiteを含む)複数のデータフォーマットをパースすることができ、任意の設定した出力に書き込むことができます。

追加のシステムメトリクスを収集できるように、3つのプラグインも新たにリリースしました。

  • NTPクエリー
    • ntpqコマンドを実行し、オフセット(offset)、遅延(delay)、オフセットの分散(jitter)などのNTPクエリのメトリクスを返します。
  • プロセス
    • システム上で稼働するすべてのプロセスの情報を収集します。ゾンビ状態、スリープ状態、稼働状態などの全てのプロセス数をカウントします。Linuxではスレッド情報も合わせて収集します。
  • Kernel
    • /proc/statから取得できる全体的なカーネルメトリクスを収集します。このプラグインはLinux上でのみ利用可能です。

これ以外の機能や、バグ修正に関してはリリースノートをご確認下さい。

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