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約8年前投稿 修正あり

TICKスタック最新情報: InfluxDB RC, KapacitorおよびChronograf v0.10(InfluxData Blogより)

InfluxDBがv0.10リリース候補版となるにあたり、InfluxData社が掲げているTICKスタックの最新情報をお届けします。InfluxDBではデフォルトストレージエンジンがTSMに変更となり、Kapacitor、Chronografにも様々な機能が追加されています。

原文
TICK Stack Update: InfluxDB Release Candidate, Kapacitor & Chronograf v0.10 | InfluxData (English)
翻訳依頼者
B5aa4f809000b9147289650532e83932
翻訳者
B5aa4f809000b9147289650532e83932 taka-h
翻訳レビュアー
D98ee74ffe0fafbdc83b23907dda3665 doublemarket
原著者への翻訳報告
未報告


出典について

この記事はInfluxData BlogのTodd Persen氏によるTICK Stack Update: InfluxDB Release Candidate, Kapacitor & Chronograf v0.10(2016/1/28)を翻訳したものです。


本日、TICKスタックのいくつかの新しいリリースをお知らせできてわくわくしています!

TICKスタックとは?

TICKスタックは、時系列データを大きなスケールで収集、保存、可視化し、アラートを発行するために初めて専用に作られたエンドツーエンドのソリューションです。スタックの全ての構成要素は、シームレスに動作するように設計されています。TICKスタックは時系列データを扱う一式のデータ基盤に対するInfluxData社のビジョンです。

TICKスタック

  • Telegraf
    • 時系列データを様々なところから収集する
  • InfluxDB
    • 時系列データに対する高性能な書込みおよび効率のよい保存を提供する
  • Chronograf
    • InfluxDBに保存された時系列データを可視化しグラフ化する
  • Kapacitor
    • アラートおよびETL機能を提供し時系列データの異常を検知する

InfluxDB v0.10 リリース候補版

私たちはv0.10のリリースを楽しみに待ってきており、コミュニティーによるテスト、ベンチマーク、そしてコントリビューションによって、v0.10リリース候補版が我々のダウンロードページから利用できるようになったことをお知らせできるのを嬉しく思います。

InfluxDBの開発進捗についてここ2, 3ヶ月確認されていない方の為に、ここに重要な点を簡潔に述べておきます。

  • TSMはb1とbz1に取ってかわってデフォルトストレージエンジンとなりました。パフォーマンスがよく、保存の際の圧縮が効くためです。
  • b1およびbz1のシャードをTSM形式に変換するための移行ツールを追加しました(公式ドキュメントは、来週発表されますが、現在時点でもここでいくつか詳細を確認できます)
  • クエリエンジンのパフォーマンスが改善されました。
  • クラスターのリファクタリングにより機能が追加され安定性が向上しました(なお商用環境以外をターゲットとしていますが、商用環境でクラスターを動作させたくなったらsupport@influxdb.comから我々にご連絡ください。お役に立てるはずです!)

クラスタリングをテストしたい方への一般的なアドバイスを下記に記します。

  • 既存のv0.9.xのクラスターを現在はアップグレードしようとしないでください。つまり、新しくクラスタを作ってください。クラスターをアップグレードするロジックは自動化できていませんが、データを移行する必要がある場合はサポートチームがお力になります。(必要があればsales@influxdb.comにご連絡ください)
  • データノードとメタノードを分けて動作させられるようになり、より複雑な構成が可能となりました。しかしながら、これに関して利用可能なドキュメントが何もなく(来週を予定)、各ノードがデータとメタデータを扱うのが一番簡単な設定です(これは以前のクラスタリングの実装とよく似ています)。
  • 設定ファイルの形式がv0.9.xからわずかに変更されていますので、パッケージをインストールする際は新しく設定ファイルを作るのがよいでしょう。

皆さんが次に気になるは「いつv0.10.0 GAがリリースされるのか?」だと思います。手短にいうと「十分な品質になったら」です。このような趣旨で、皆さんからフィードバックが多くえられればそれほど、残りのバグを修正し、GAにむけて進むことができます。問題にぶつかったら、それがどんな大きなものであれ小さなものであり、GitHubレポジトリにIssueを作成し、できるだけ詳細な情報を提供してください。以前のリリースで見たことのあるIssueでも、まだそれを見ているということがわかるのでそれも助かります。我々はリリース候補版の全てのIssueに対して1日以内に回答することを目標とします。

Kapacitor v0.10

最新のKapacitorのリリースに関して特筆すべきことが3つあります。

  • 異常検出: 異常検出のアルゴリズムとしてお好みのものをご利用になりやすいようにユーザー定義関数(UDFs)をサポートしました。
  • アラート連携: コミュニティーのコントリビューションにより、新たにHipChatOpsGenie、そしてAlertaと連携できるようになりました。
  • デッドマン装置(Dead Man’s Switch): 個々のタスクあるいは全タスク共通でスイッチを設定することが可能で、設定された期間タスクがデータを受け取らなかった場合アラートのトリガを引くことができます。

詳細はNathaniel Cook氏のブログ記事をご覧いただくか、彼の動画をご覧ください。

訳注(参考): デッドマン装置

Chronograf v0.10 リリース候補版

Chronografの最新のリリースでは窮地を脱しているところで、ここにv.0.10で何が提供されるか、何がテストできるようになっているかについて記載します。

  • テンプレート変数: 複数のクエリにまたがって値を設定できます。
  • タイムレンジ: クエリビルダーおよび手動で選択したタイムレンジを全体に適用できます。
  • タグ: テンプレート変数をタグに利用することでダッシュボード間で可視化されたものを複製する必要がなくなります。

詳細はWill Faurot氏のブログ記事を簡単なGIFのデモとともにご覧ください。

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